第12回 9月16日
授業交流
9月16日(雨)。韓国訪日教育旅行(文部科学省、独立行政法人国立青少年教育振興機構)の訪問 団26名が来校。韓国側のパートナーは国立国際教育院(旧国立国際教育振興院)。プログラム全体は、(1)歓迎セレモニー、(2)韓国語授業(授業交 流)、(3)昼食交流会、(4)体験授業交流(まちづくり、地学演習、生物演習、マシンクラフト)、茶道体験、部活動見学、(5)送別セレモニー、(6) 夕食交流会である。

韓国側の生徒は日本語能力の高い者が多く、通訳を必要としない者も多かった。そのため、授業は主として日本語で進行することとした。訪問団の学校到着時間 が遅れたため、授業は5分ほど遅れて開始した。

1 開始前
  各自の座席に、前回預かった封筒(折り紙、名札)と座席表、3時間目に使うプリントをあら かじめ配布しておく。
  3時間目のために、(韓国側の生徒(26名)と、日本側の生徒(23名在籍、公欠1名)の座席のバランスをとるため、
  前回決めた座席を一部変更したため。    

2 授業開始【3時間目)
   緊張をほぐす体操。
    (腕を後ろに組む、前に組み前屈、万歳(2回反復)、カウンターパートナーと握手しつつ笑顔−まじめな顔−笑顔、
    相手の笑顔をほめる、手を握り直す)(緊張をほぐすことと、カウンターパートナーとの関係を作るため)

   自己紹介。
   韓国側に、日本語使用禁止とする。まだ短い時間しか学習していないが、
    ・日本側から韓国語で質問が行くから、韓国語で答えてほしいこと、
    ・双方とも聞き取ったことをプリント記入してほしいこと。
    ・あとで聞き取った内容を数人に発表してもらうこと。
    ・日韓で差があると思ったことがあったら、発表してもらいたいと伝える。

    【日本側配布プリント】交流会で韓国の生徒に聞くこと。
       1.안녕하세요?(こんにちは) 저는○○예요.(私は○○です。)  
         이름이 뭐예요?(名前は何ですか?)
          韓国の生徒の名前は(    )さんです。
       2.한자는?(漢字では)
          漢字では(   )です。→聞き取れなかったら書いてもらうこと。
       반갑습니다.(お目にかかれて嬉しいです)

       3.제 집이○○에 있어요.私は○○に住んでいます。
        어디 사세요?(どこに住んでいますか?)
        (    )に住んでいます。→地図を指さしてもらって下さい。
      4.가쯔시카 소고 고등학교○○학년이에요.(葛飾総合高校○○年です)  
        학교 이름은?(学校の名前は?)
        (    )高校です。
      5.가족은○○、○○、○○가 있어요.(家族は○○、○○、○○がいます)
       (例、兄は大学生です。母は主婦です)
        가족은?(家族は?)  
       가족은( ) 가 있어요.
      6.좋아하는 가수는 ○○예요.好きな歌手は○○です。   
        좋아하는 가수는? 誰が好きですか?
      7.앞으로 무어 되고 싶어요?(※本来は무엇이であるが、通じさせることに重点を置いた。)
        ○○さんの将来の夢は(    )です。

【韓国側配布プリント】
   日本の がくせいが、つぎのことを 韓国語でいいます。 どのようなことを 言ったか、にほんごで かいてください。
   同じ ことを 韓国語で しつもんしますから、ゆっくりと、韓国語で こたえて ください。
   「7」は日本語で こたえても いいです。

      1. 日本の がくせいの なまえは 何ですか?
      2. 漢字では どう かきますか?
      3. 日本の がくせいは どこに 住んでいますか?
      4. ここのがっこうの なまえは 何ですか? なんねんせいですか?
      5. かぞくは だれが いますか?
        かぞくは どういうひとですか?  
      6. にほんの がくせいの すきな かしゅは だれですか?
      7. にほんの がくせいは、なにに なりたいのですか?

   最後10分で聞き取ったことを発表。日韓の違いについては。
    ・アイドルを好きなことは同じ
    ・韓国の生徒の学習時間の長さに驚いた。
    ・日本人の生徒の方が、将来の希望に夢が多い。
    ・日本の生徒が自転車に乗って高校に通うことに驚いた

3 第4時間目(異文化体験(1))35分
  前の時間の日韓の違いを受けて、その違いを伝統遊戯で見たいと伝える。
  前時に続いて、作業プリント配布
  5つの班に分けて、各班ごとに指定された遊びを紹介。
  韓国側はほとんど日本語で説明していた。説明出来ない部分は通訳にお願いする。
  (スゴロク、ビー玉は準備出来ず…当日発覚)

   1 ユンノリ対スゴロク
      ユンノリ 4つの棒を投げて、駒を進める。
      スゴロク 人生ゲームのようなもの
      (黒板に書いて説明。韓国側には「お正月の遊びなので入手出来なかった」と説明)
   2 チェギチャギ対羽子板
      実演してもらう(韓国の先生が一番うまかった)。
      羽子板は、韓国語で説明出来る生徒がいたので、説明してもらう。失敗したら墨を塗るところまでも。
   3 ペンイ対コマ
     ペンイ  手で回してからヒモで叩く
     コマ   ヒモを捲いて投げて回す
      実演…生徒はいずれもうまくいかず、引率者が実演)
   4 コンギ対オハジキ
     コンギ 5つのオハジキのうち、1つを投げ上げて、その間に数個のオハジキをとる。
     オハジキ ガラスダマをはじく
   5 クスル対ビー玉
     両者とも同じ遊び
    
4 第4時間目(異文化体験(2))
  ・全員でユンノリ体験。4班にわかれて、韓国側の説明で遊んでみる。
   10分で終了(させる)。
   2時間の感想を数人に聞いた後、「まとめ」
    今回は日本と韓国の伝統遊戯で、「似ていると違うもの」を中心に集めた。
    一方で、同じものもある。最後の遊びはそれである。
    ぜひ、せっかく日本に来たのだから、言葉だけでなく、似ているが違う処などにも関心を持ってほしい。

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