1枚の写真から
 
上の写真は人工衛星から撮った夜景である。北朝 鮮や中国東北からモンゴルにかけてと、中国の内陸にかけてあまり電気がついていないことがわかる。それに対して日本や韓国は青い点が密集していて、エネル ギーが盛んに消費されていることが見て取れる。それだけ経済活動などが活発だとも言える。

ところで、同じように青点が密集している日本と 韓国であるが、よく見るとその分布のしかたが違っているのが分かる。韓国は国土全体に青点が広がるのに対して、日本は(写真は見にくいが)筋状に青点が分 布しているのだ。所謂太平洋ベルト地帯と、本州中部、東北本線に沿った付近である(対馬の付近はイカ釣船の集魚灯の光)。黒く見えるところは電気があまり ついていないところだから、日本は人が住めないところの割合が韓国よりも多いことになる。

一方、韓国は東側(右側)に帯状に光のない地域 があるものの、平均的に光が写っている。ということは国土全体に人が住める条件があるということだ。日本で光の写っていないところはほぼ山地で、写ってい るところは平野だということができる。韓国も日本も山地が70%近くを占める国で、一見同じような景観を持つように思えるが、その条件はかなり違うよう だ。その意味で「似ているようで違う」のである。その違いをみていくことにしよう。

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