龍 山三角地 (1)
日本家屋の町並み(1) (1941年の地図より)

明治時代、ソウルに入ってきた日本人は、南山(남산:ナムサン)麓と龍山(용 산:ヨンサン)に多く住んだ。今は一続きだが、もともと別々の街である。龍山は鉄道、軍事の街として栄え、一大日本人街となった。ここから京城までは市電 も走っていた。ただ、土地が低く水害も多かった。

独立後も鉄道と軍事という条件は変わらなかった。日本軍のかわりに米軍が 駐屯したからだ。その関係で建築が制限され、自由に建て替えられなくなった。建て替えたい人は龍山を離れてしまったので、結果として日本時代の建物が地区 全体として多く残ってしまった。街を歩いていても日本にいるのかと錯覚するほどである。線路の反対側、龍山電子街一帯も街全体が日本家屋である。

2004年、高速鉄道の駅が竜山にでき、この地域の地価はかなり高騰し、2002年の1年間で3倍近くになる勢いであった。米軍も移転が決定したため、再 開発が始まっている。

三 角地付近(2)
京城市のマンホール(2)
道路が高架下に残る
龍山初等校(1)
植木囲いか

前のページ     目次    HOME     次 のページ