韓国寺院の特徴
大雄殿と石塔(忠清道、修徳寺) 曹溪寺大雄殿の丹青 丹青(拡大)、曹溪寺

韓国の寺院は、山門から一柱門、不二門、天王門などの門をくぐり、高みに登っていくものが多い。寺の本堂は大雄殿というが、その前に石塔が一塔建てられることが多い。二塔式や木塔もあるが、わずかである。

大雄殿などの建物には丹青が塗られる。日本の神社の丹塗りに近いが、よりきらびやかである。丹青は王家の施設と寺院だけに認められたもので、王宮の丹青が王の長寿を祈ったりする絵を描くのに対して、寺院は仏陀、仏教に関係する絵が描かれる。

また、大雄殿の周囲には釈迦の生涯を表す絵が描かれる。大雄殿以外に弥勒殿、極楽殿など主尊とする仏像の名前が堂の名前となる。本尊の後ろには本尊の性格を説明する幀画が描かれる。曼荼羅とは異なる。

多くの寺の一番奥には土俗の神を祀る三聖閣(山神閣、七星閣など祀る神の名前で呼ばれることもある)がある。

これらの供物として米を納めることも韓国仏教の特徴である。、

釈迦の生涯(四門出雄:曹溪寺) 本尊と幀画(ソウル 奉元寺) 供物(曹溪寺)

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