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僧院の食事の準備(チャイカッワン僧院)
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写真−27〜29
2011_2_22
西洋人の観光客が興味津々と見下ろしている →
僧院の食事の準備 僧院の食事の準備 僧院の食事の準備
托鉢で集めたご飯を再配分されて食堂に入る
2011_2_28
撮影地:バゴー
順番を待つ僧侶 →
2011_2_28
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ミャンマーと日本の僧侶の違い‥‥
前項に述べた仏教流派の違いにより、僧侶の生活そのものと、僧侶に対する国民の感情も、ミャンマー(上座部仏教)と、日本(大乗仏教)では大きく異なっている印象を受けた。

上座部仏教の教えでは、戒律を遵守して修行に専念する出家者(僧侶の集団)に対して、在家者である一般仏教徒はこの出家者の維持・発展に貢献することが最高の善(功徳)であると考える。他人に善行を行うのも功徳となる。

例えば寺院の建立・修復に対する貢献、托鉢層への供養などは大きな功徳を産み、幸福をもたらす善業となる。このため出家を希望する者が後を絶たず、出家者を不断に供給する結果となっている。

ミャンマーの僧侶は、一生かけて修行をする人であり、食事は正午の12時以降は摂らない。午後は水を口にする以外は一切食事をしない。酒類は飲まない、結婚をしない、音楽を聴いたり演奏はしない、賃金を得る勤労はしない、スポーツはしない‥‥‥。一方、同じ仏教でも、日本の僧侶は夕食は摂る、酒は飲む、結婚もする。東京銀座のスナックでは、僧侶が集まり、酒とカラオケを楽しんでいる。

ミャンマーには約20万人の僧侶、沙弥(見習い僧)27万人、尼僧3万人がいる。彼らは、日々上記を含む227の戒律を守り、修行を続け、国民から尊敬を受けている。同じ仏教徒でも日本とは大きく異なっている。