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インレー湖の片足櫓法(インダー族)
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写真−3
インレー湖の片足櫓法(インダー族)
撮影地:インレー湖
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2011_2_21
インレー湖の片足櫓法(インダー族)‥‥
写真は、ミャンマーの少数民族の風情ある風俗・風景を撮影した代表的な写真の一枚である。現地での説明・観察、および帰国後、写真を長時間眺めた結果、以下の感想を纏めた。

インダー族は、細長い船の船尾に片方の足をかけ、もう一方の足をオールに巻きつけ、片足で櫓を漕いでいる。素人なら直ぐにバランスを失ってひっくり返るだろう。

彼らは、漁場からかなり離れた遠い湖岸から、船を足で漕いでやって来る。足で漕ぐことにより、櫓のストロークは大きくなり船のスピードが増す。スキーかスケートの水上版である。船の回転も自由自在である。

しかも、両手が自由に使え、湖面の中の魚や水草が良く見える。網を打つ時は網の重みで身体が前方に傾くが、足に絡めた櫓をカウンターバランスとして利用している。網を打つ時と引き上げる時で重心は変化するが、それに応じて櫓の高さを変化させ、常にバランスを保っている。まさに、そのバランス感覚は神業的に抜群である。さらに、足腰の鍛錬にもなり健康上好ましい。

インレー湖は、標高1328m、南北22km、東西12km(乾季には南北15km、東西6km)風光明媚な湖である。水深は乾季は2mである。