ボルガン山よりツェツェルリグ市を望む
2004年7月13日
ツェツェルレグ
モンゴル帝国は軍事力だけでなく経済活動も進んでいた。
モンゴル帝国では商業や貿易が活発化するにつれ、「オルトク」と呼ばれる企業・会社組織が発展していた。 財政運営は専売と商業利潤でほとんどまかなわれた。
専売とは塩の引換券を発行し通貨である銀と交換して収入を得るもので、有価証券・紙幣としても使用されていた。
また商業利潤としては、都市・港湾・関門などを通る人々から徴収していた通過税を撤廃し、最終売却地で売却代金の 約3%を商税として徴収しいた。 これはいわゆる間接税であり消費者が直接納税しない点で内税方式の消費税ともいえ、歴史的に見ても先進的な政策だった。
モンゴルは13世紀にすでにこれだけの経済システムを構築した文明帝国だった。