レプティス・マグナ遺跡/円形闘技場
写真−45
2007.11.08
残虐なローマ人?‥‥
この円形闘技場は暴君ネロ皇帝の時代に建造された。
壮大な遺跡と見事な芸術、深遠な哲学、敬虔な宗教とは裏腹に、ローマ人は残虐な行為も日常的に行っていた。円形闘技場の中での、剣闘士の文字通りの死闘、人が猛獣に食われるショー‥‥市民はこれらを娯楽とし、奴隷は苦しめられた。
ローマ人の悪業はこれにとどまらず、反抗する他民族の街を焼き尽くし、徹底的に殺戮した。また多数の猛獣を集めるために、絶滅寸前にまで追い込まれた動物があり、さらに森林の大量伐採が土壌を疲弊させ河口の港湾を埋没させた等々の自然破壊も行った。
この系統の遺伝子を持った獰猛な肉食人種が、現在の世界を支配している。強い民族は自国に有利となる勝手な論理を主張し、攻撃的な行為がまかり通る。そして、弱い立場の民族が、日々の生活に困窮する。弱い民族は自然と共生して、仲良く暮らしているのだが。