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サブラタ遺跡の衛星写真
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写真−11
サブラタ遺跡の衛星写真
図はGoogle Earthの画面を基に編集した
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リビアの古代史‥‥
リビアの歴史は殆ど知らなかったので、今回の旅行を機に調べてみた。

北アフリカは東から、エジプト、リビア、チェニジア、アルジェリア、モロッコと並んでいるが、これは近世の列強の力関係で引かれた国境であり、古代の歴史とは関係無い。従ってリビアの古代の歴史を理解するためには、北アフリカ湾岸を纏めて眺める必要がある。

この地域は元々の遊牧民や農耕民の人口はそれほど多くなかった。しかし肥沃な地帯であったため、フェニキア、カルタゴ、ギリシャ、ローマ、ヴァンダル、ビザンチン、アラブ系諸国、オスマン・トルコなどが、それぞれの国の絶頂期に、その勢力圏を広げるため、この地方に殖民都市を建設して移民、あるいは強力な支配体制を敷いて栄華を誇った。従って本国の盛衰の影響を強く受けると共に、支配民族(種族)の入れ替わりが激しい地域であった。しかし、文明の中心地としての意義を持つ時代はなかったようだ。

以上は、今回の旅行に際して、リビアの歴史を調べた感想であるが、この概念を得るまでは中々頭の中が纏まらなかった。他国からの侵略の影響が少なかった日本の歴史とはかなり違う。