キナバル山の御来光
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写真−1
2008.4.16
am6:03
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キナバル山は霊山‥‥
キナバル山周辺の先住民ドゥスン族の間では人が死亡すると、その霊魂はキナバル山へ登ると信じられていた。「キナバル」とはドゥスン語の「アキ・ナバル」 に由来し、「死者の聖なる地」、 即ち 「霊山」 を意味すると言う。高い山を聖地とみなす信仰は、世界各地の先住民族の間であった。日本でも高い山は聖地であった。

別説もある。キナバル山頂には、龍に守られた光る玉があり、夜は眩しい光を放って霊山の頂を照らし出していた。これを知った中国人が、玉を盗み出して一儲けすることを企み、キナバル山へ登った。そして次々と中国人は龍に飲み込まれていった。しかし中国人は諦めずに後から後から挑戦し、そして誰も帰って来なかった。それで、ドゥスン族は「あれほど大勢の人が帰って来ないのだから、中国では後家さんが増えたであろう」と噂した。「キナ」は中国、「バル」は後家さんの意味と言う。

この話の真意は分からないが、山を信仰の対象として自然と仲良く暮らしていた「先住民族」と、宝のような価値がある自然の恵みを金儲けの対象とした「中国人」との対比を風刺したのであろうか。