レイキャヴィークの観光名所
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写真−155〜157
2009.7.18
9:58
19世紀ノルウェーからの独立
運動の勇士ヨウン・シグルソン →
ヨウンシグルソン アイスランドの国会議事堂 p1010701.jpg
警備官のいないアイスランドの国会議事堂
(アルシング)
2009.7.18
9:59
モダンな市庁舎 →
2009.7.18
9:44
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国会議事堂(アルシング)‥‥
国会議事堂の建物はアルシングと呼ばれ、1881年に建設された。黒ずんだ玄武岩の格調ある建物であるが、民家と見間違うほどの小ささである。これだからこそアイスランドらしいと言えるかもしれない。大きなハコモノを建設して、有力者が威張る社会は民主主義ではない。

広場の前にある銅像のヨウン・シグルズソンは、19世紀ノルウェーからの独立運動の勇士である。

古代のアルシングは立法と司法の機能を持ち、立法機関も裁判集会も、豪族の強いイニシアティブに基づいていた。アルシングには執行機関はなく、合意が得られなければ最終的には当事者の実力で事柄は決せられた。これこそヴァイキングの伝統であろう。このような武装自由農民の非国家的集会制度は北欧およびヴァイキングが定着した島々の全てに見られ、中世を通じて存続したとある書物に書かれていた。

これを解釈すると、アルシングは多数決による裁定、あるいは弱者救済のための制度というよりも、強者をスムーズに決め、集団を安定化するための制度であったように思う。「力が正義である」は世界史の共通現象ではなかろうか。

なお、今日のアイスランド議会もアルシングと呼ばれ、国家制度の一部(立法機関)となっている。古いアルシングと現代のアルシングは多少その存在意義は異なる。

右の写真は市庁舎である。建物がチョルトニン湖に浮かぶように見える。市庁舎の前の湖に、たくさんの鳥がいた。町の中心で野鳥を自由に見られる環境は素晴らしい。この湖のほとりも綺麗な住宅街になっている。

なお、支庁舎や国会議事堂には警備の警察はいない。危険がないからである。