アイスランド内陸部
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写真−91〜93
2009.7.15
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クラプラ地熱発電所 img_5311.jpg クラプラ地熱発電所
クラプラ地熱発電所(1時間に60メガワットの発電)
アークレイリ(国内第二の都市)の電気をまかなう
2009.7.15
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2009.7.15
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石炭、石油はない‥‥
アイスランドが誕生したのは、プレートの移動による大陸の欠片ではなく、1000万年ほど前に、まったく新しく地球の中から出てきたマグマが海嶺の山頂で固まってできたものである。
石炭や石油・天然ガスは大昔の動植物が長く地中に埋まっているうちに作られるので、化石燃料といわれるが、アイスランドにはない。アイスランドは生まれてから1000万年しかたっていない島だから、化石燃料ができるほどの時間がまだ経っていない。そのかわりに豊富な地熱と、豊富な水を利用して十分なエネルギーを得ている。

地熱発電‥‥地熱の利用方法として注目されているのが、地熱発電である。地熱と高い圧力で240度にも達する地下水を蒸気に変え、タービンを回して発電する。日本の電機メーカーも協力して最新式の地熱発電所の建設が行われたそうだ。地熱発電は、環境に対するダメージが低く地球に優しい。地熱資源のほんの一部を利用しただけでも、アイスランドで使われる電力をはるかに超えてしまうそうだ。結果としても、環境先進国になった。国民の環境意識は高く、街にごみはなく、汚い看板類も極端に少ない。

余った電力‥‥アイスランドは、地熱と水力により自国で使用する以上の発電を行っている。そして、ボーキサイト(アルミニウムの原料)を輸入し、余った電気でアルミニウムの精錬をしている。安くて余った電気を使用して精錬したアルミニウムは、安い値段で輸出することができる。結果として電気を輸出していることになる。この場合、重油を使用して精錬したときと比べ、90%のCo2を削減できるとのデータもあるそうだ。(以上書籍情報抜粋)