山道を行く(3)
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写真−22〜24
脱輪したトレーラー img_4846.jpg
脱輪したトレーラー
2008.8.03
15:12
ブルドーザで牽引するも失敗
牽引車を2台に増やして脱出成功、歓声を上げて喜ぶ野次馬
2008.8.03
16:45
ブルドーザで牽引するも失敗
2008.8.03
16:18
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脱輪したトレーラー‥‥
山道のカーブで、トレーラーの後輪が脱輪して動けなくなった。最初にブルドーザを手配して牽引したが力不足、そのためさらに牽引車を手配し、2台の牽引により強引に引っ張りあげた。この間約2時間、上り下りともに通行止めとなった。

たまたま居合わせた他の運転手や乗客は運命共同体で全員が友達のようだった。脱輪したトレーラーを牽引する時、全員があちこちで「OK」とか「BACK」などと合図している。全く関係ない離れた位置でも老人がもっともらしく手を振って合図している。まさに船頭100人である。

脱出に成功した時、全員が踊りあがって喜んでいた。この一体感は何事だろうか?(写真右)

落石や脱輪で予定より6時間半も遅れたため、夜の8時半頃に小さな街を通過しようとすると、突然チェックポスト(検問所)で止められた。全く動かない。

そのうち事情が分かって来た。2日前の夜間、この近くを通過したネパールのバスがスリップして谷底に転落し、23名以上の死者、10人以上の重軽傷者が出たと言う。そのため、道の状況に明るい地元の車以外は、朝になって明るくなるまでは通過させないと言う。
ガイドや警察関係者といろいろな交渉がなされ、例外的に通過を許可されたが、この間1時間を要し、ホテルに着いたのは結局午後10時半となった。

ヒマラヤ地方の旅行では時間の余裕が必要である。往路のリシケシからジョシマートまでの290kmはノントラブルでも12時間40分要し、平均時速は23km/hであった。
帰路のバドリナートからルドラプラヤグの180kmは、落石・脱輪・検問で合計7時間半も立ち往生し、平均時速は僅かに15km/hであった。
我々のバスには非常時に備えて大量の水と寝袋が積んであった。