花の谷(2)
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写真−10
2008.7.31
10:09
花の谷/Angelica archangelica return.gif next.gif
Angelica archangelica
花の谷の発見者はだれか?‥‥
ガルワール・ヒマラヤの<花の谷>(Valley of Flowers)は、1937年にイギリスの登山家フランク・スマイスによって発見され、彼はこの一大渓谷を<世界で最も美しい花の谷>と讃えたという。

しかし、当時の戦勝国イギリスの登山隊は、地元のガイドとポーターを大量に雇い登山および旅行をした。
地元のガイドやポーターにとっては、この渓谷はシーク教やヒンドゥー教の聖地にも近く、「花の谷」は当然知られていたと考えるのが妥当だろう。
さらに遡れば、「花の谷」のルートは古代シルクロードのヒマラヤを越える「塩の交易路」としても機能していたと聞いた。

同様な話として、「コロンブスがアメリカ大陸を発見した」と小学生のとき教科書で習った。しかし、コロンブスが発見する遥か以前からアメリカ大陸には先住民族が住んでいた。

<花の谷>や<アメリカ大陸>の発見は、遅れてやってきた西洋人が見つけたに過ぎない。

フランク・スマイスが偉大な登山家だったことは間違いないとしても、彼がこの世で最初に発見したと書かれている観光図書は片手落ちと思う。西欧向けの英語の観光図書を翻訳したに過ぎない。