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随想:フィットネスクラブに通う
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§10.総合的感想
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さて、フィットネスクラブに入会して11ヶ月間のデータや感想をいろいろ述べてきたが纏めてみたい。

先ず、体脂肪量・体脂肪率の面で見れば理屈は単純明快であった。
私の場合10km歩くと560kcal消費する。そして560kcalは脂肪燃焼量に換算すると 62gである。そして10km歩いたときの消費カロリーは「サラダうどん」一杯分に相当する。
即ち、体脂肪量を1kg減少するためには160km歩けば良い。また 6/100の勾配を持つ坂道では、120km歩けば体脂肪は1kg減少する。

私はこの 11ヶ月間で仙台〜鹿児島に相当する距離(1817km)を歩いた。このときの消費カロリーは 125,797kcalであり、理論的には 14kgの脂肪を燃焼させたことになる。
他にも日常生活としての運動や基礎代謝によるカロリーの消費および食事摂取による体脂肪の増加との差し引きとなるので、単純に体脂肪量が14kg減少した訳ではない。体脂肪計による実際の減少量は4.4kgであった。

人生には解決し難い問題も多い。しかし体脂肪に限れば解決法がはっきりしている単純な問題だと思った。神秘的に考えて悩むことは何もない。
しかし多くの人が商業主義に乗ったテレビコマーシャルや雑誌類に翻弄されている。テレビコマーシャルや雑誌類では、「健康器具」や「薬」を使えば僅かの運動量で痩せるような錯覚を巧妙に視聴者に与え、視聴者はそれに騙されている。
これらの「器械」や「薬」により成功した人(特に女性)の割合は少なく、商業主義に乗せられて多くの人が次から次に「器械」や「薬」を渡り歩いているのではなかろうか。

体脂肪を減らす解決策はただ一つ「古代人のように身体を動かすこと、そして DNAが慣れ親しんだ量の食物を摂取すること」である。成功した人は、理屈通りの運動と理屈通りの食事を摂った人だけの筈である。

体験的結論を繰り返すと、11ヶ月間でウォーキングマシンにより体脂肪量は 4.4kg(体脂肪率にして6.6%)減少し、筋トレにより筋肉は2.2kg増えた。それに伴って体調は良くなり、鉄棒の逆上がりも再び出来るようになった。

勿論、運動では解決出来ない老化現象や病気もあり考え始めると深刻になってしまうが、少なくとも現在出来ることをせずに将来後悔することは本意ではないので、フィットネスクラブは今後も続けようと思っている。
ただし、体脂肪減少の目的は一応達成したので、今後はフィットネスクラブの時間を縮小して、本来の趣味の海外秘境旅行や写真を再開したいと思っている。  

                               
         本稿は2006年6月10日の初稿を、同年12月26日に改正しました
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