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ナイン・ドーム・モスク 
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写真−63〜65
2010_2_22
ナイン・ドーム・モスク 内部 →
ナイン・ドーム・モスク ナイン・ドーム・モスク 老人
ナイン・ドーム・モスク  
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モスク近辺を散策する風格ある老人 →
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日本ならば室町・鎌倉時代に相当‥‥
バーゲル・ハットのレンガ造りの建築遺産は15世紀前半(ムガール時代の少し前)のものであるから、日本ならば室町・鎌倉時代に相当する。室町・鎌倉時代の木造建築遺産は火災による消失は別として、概して細部にわたって現在まで良好な状態で保存され、盗賊による貴重な遺品の被害も比べれば少なく、ほぼ当時に近い状態で鑑賞可能である。しかしバーゲル・ハットの建築遺産はレンガ造りであるため、部分的あるいは全体的に傷んでおり、古色蒼然としている。そのため室町・鎌倉時代よりもはるかに古い建築遺産に見える。木造建築の方がレンガ建築よりも寿命が長い。紀元前後のローマ帝国時代の大石造建築と較べても、レンガ建築は保存面では不利である。

7年前の中央アジアのウズベキスタン旅行では、チムール帝国時代の中心地サマルカンドで、レギスタン広場や、グリ・アミール廟などの壮大な日干し煉瓦の大建築物を数多く見た。較べて、ここバーゲル・ハットのレンガ造りの建造物は、既に崩壊してしまったものが多いとはいえ、小規模と思う。巨大なチムール帝国やムガール帝国の中心地に較べれば、360のモスクを擁した都市ですら、バーゲル・ハットは小都市なのだろうか。因みに、京都の寺の数(現在)は調べてみると、1600といわれているそうだ。