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並木街道を行く
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写真−36
並木街道
並木街道
2010_2_24
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バングラデシュの経済‥‥
人口の62%は農業に従事し、7割以上が農村に住んでいる。主要農産品はコメ(世界生産量第4位)およびジュートである。コメの生産量は世界でもトップクラスにあるが、人口が多いため消費量も多く、特に災害の大きかった年は、コメ輸入国となっている。

バングラデシュの経済発展を阻害している要因として、
1)地理的・気候的要因‥‥多発するサイクロンと、それに伴う氾濫など
2)人的要因‥‥能率の悪い国営企業、不適切に運営されている港など
3)過密人口要因‥‥第一次産業のみではまかない切れない増加する労働人口など
4)資源的要因‥‥能率の悪いエネルギー利用法や十分に行き渡っていない電力供給など
5)政治的要因‥‥政治的な内部争いや崩壊など
が挙げられる。

近年では中国の労働コスト上昇に伴い、バングラデシュの廉価な労働コストが注目されており、繊維製品等の軽工業製品の輸出は増大している。針子の月給は5,000〜6,000円位であり(中国の1/3)、その安い人件費を活かして縫製業は急成長している。ダッカの周辺には縫製工場が数多くできた。現在の主な輸出先は欧州や米国だが、日本の「ユニクロ」も中国・バングラデシュの企業と合弁会社を立ち上げ、製品生産を始めている。バングラデシュ経済界も、今後は日本市場を開拓していこうと努力しているようだ。このように、バングラデシュはようやく経済発展の緒に就いた状況である。