< 腰痛の原因についての論文 >
「プライマリーテクニックMNT」松永長行D.C.著書より ( たにぐち書店発行予定 )
特許庁[ 商標登録済 ]
■These pictures belong to  Matsunaga, Osayuki D.C.
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小腰筋、大腰筋の起始部は横突起、椎間板、椎体の3ヵ所です。腰神経はこれらの筋肉の間を走行して下降しています。小腰筋、大腰筋が拘縮して硬結ができると、この腰神経を圧迫します。
腰神経( L.4n.後枝)
L.5n.前枝
L.5n.後枝
様々な症状=痛み、しびれ、運動機能障害、アレルギー疾患などは神経圧迫、血管圧迫で起きます。その圧迫を起こすのは筋肉の拘縮や硬結です。神経や血管は筋肉の筋束の筋膜の横や筋肉の内部を走行しています。
左図で示してあるように、大小腰筋の拘縮、硬結が末梢神経の出口である椎間孔近くにあり、圧迫している様子が分かります。
脊柱管狭窄症の場合も脊柱管にカルシウム沈着が起こり脊髄神経を圧迫している様子が見えますが、同時に末梢神経圧迫も起きている場合が多いのです。
大小腰筋の拘縮、硬結を弛緩する事で症状が軽減、改善される場合もあります。
大腰筋の横突起起始部
腰部深部筋=回旋筋、多裂筋、棘筋、半棘筋
末梢神経は腹部側から出ています。腰神経も腹部側から出ていますので、小腰筋や大腰筋が拘縮して硬結ができますと、これらが神経圧迫を起こします。腰痛の痛みは腰背部で感じますが、その根本原因は実は腹部側にあります。つまり腰背部だけの治療では腰痛、ぎっくり腰などは根本的に治らないのです。根本的に治そうとしたら腹部の小腰筋、大腰筋、腸骨筋の拘縮、硬結のマニピュレイションが大事になります。
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