”多彩な面は、映画スターや俳優などのごく一部の人達だけが持っている。”と思っている方がいるかもしれません。しかし、決してそうではありません。むしろ、多彩な面を持っていない人はこの世で一人もいないと思います。ただ、多彩な面を持っていながら、大半の人が、それに気づいていない、もしくは、個性や魅力が自分の中に眠っているのではないでしょうか。もしそうだとしたら、もったいないことですよね。”多面的な自分なる”と聞くと、難しそうなイメージを受けますが、案外身近な所にヒントが隠されています。このコーナーでは、私がこうすれば多面的な自分になれるのでは?と思った考え方や方法などをいくつか紹介します。少しでも参考になればうれしいのですが・・・
 自分を第三者的に見るということは、誰もがすぐできることではないと思います。まず、自分がその気にならないとできないし、何らかの訓練が必要かもしれない。でも、こういうことは、自分を客観的に見てくれる親しい友人の言葉を素直に受け止めると、自然と身についてくるのではないかと思います。例えば、「今日の口紅はあなたのイメージにピッタリね。」とか、「ちょっと難しく考えすぎてんじゃない?物事はもっと柔軟に考えなきゃ。」などと、自分のいいところも悪いところも遠慮なく言ってくれる友人の言葉が、自分を客観的に見る目を養ってくれるのではないでしょうか?また、友人から言われた、自分に対する一言が、知らなかった自分の個性や魅力を気づかせてくれるかもしれません。

 ところで話が少しそれますが、友人との会話で、たまに、誰かが言った言葉に対して、「あーだよねー。」とか「そーだよねー。」という同情の言葉しか発しない人を見かけることがありますが、本当に同情してそう言っているのかなと疑問に思います。本当に同情してそう言っているのならいいのですが、相手の意見に反することで、自分の立場が危なくなったり、仲間はずれになるなるのが嫌で、無理して同情しているのでは?と私は思うのです。もしそうだとしたら、このような友人関係はどこかギクシャクしていて、果たして友人として付き合っている意味があるのだろうかと思います。私は、自分と相手の価値観や考え方が同じであろうが、なかろうが、自分の価値観や考え方を素直に言い合えて、それらを互いに受け入れることができる関係が本当の友情だと思います。自分の価値観や考え方が周りと違うのは普通で、少しも悪いことじゃないのに、それだけの理由で仲間はずれにされてしまうような友人関係は本当の友情ではありません。そんな友人が、自分の悪いところもいいところも遠慮なく言ってくれる友人のはずありませんよね?
 
 こうやって考えてみると、自分を客観的に見てくれる友人の存在はとても貴重だと思います。たとえ厳しい一言を言われたとしても、それは自分のためを思って言ってくれているのだから、こんなにうれしいことはない。すごく恵まれていると思ったほうがいいのかもしれません。
 
 あと、ひとつの分野だけでなく、なるべく多くのことに興味を持つということもいいと思います。ひとつだけのことに固執してしまうと、自分の視野が狭くなるだけでなく、周りを広く客観的に見る目を失ってしまうからです。
 いわゆる「変身メイク」で、プロのヘア&メイクアップアーティストの方が一般の方にメイクやヘアスタイリングを施すと、ほとんどの人は、「まるで自分じゃないみたい。」と驚いています。その姿は間違いなく自分なのに、何か違う。そんな新しい自分との対面は、美しく変身した本人はもちろん、見ているこちらの方まで、うれしくて胸が高鳴ってきます。しかし、この「変身メイク」は、その人にない新しい自分をつくったのではなく、その人が気づいていない、個性や魅力を引き出してあげただけなのです。
 
 私は、この「変身メイク」に倣えば、自分が気づいていない、個性や魅力を引き出せるのでは?と単純に思ったですが、ちょっと考えが甘すぎました。これまで数え切れないくらい、多くのモデルや一般の方にヘアメイクをしてきたプロが、個性や魅力を引き出すのと、自分自身が引き出すのとでは、経験的にも技術的にもすごい差がありますし、自分で自分の個性や魅力を引き出すのは、プロがモデルや一般の方の個性や魅力を引き出すより、はるかに難しいと思います。では、次からは、それらの差を埋めるために必要となってくることを書きたいと思います。
 みなさん、何かしら自分の好きなテイスト(嗜好、好み)があると思います。絵画・好きな女優や俳優、キャラクターetc.人はそれぞれ違った考えを持つので、好みのバリエーションも人の数だけあると思います。(大まかな所は同じでも、細かい部分が違ったりすることもありますし・・・)「自分の好みと、多面的な自分とは何の関係があるのか?」といった感じですが、自分の好みは、多面的な自分を演出するのにとても参考になるものなのです。

 では、自分の好みは何を示しているかというと、それは、”自分の中にある要素”です。例えば、オードリー・ヘップバーンが好きという人は、自分の中のどこかに、オードリーと似た部分があるということです。それは、精神的なものが似ているのか、外見的なものが似ているのかというのは、場合によってまちまちですが・・・。何かを好きになるということは、そのものに対して、共感や憧れがあるということですよね。何かに共感したり憧れたりすると、そのものが自分の中に入ってきて、意識して、影響されたり、刺激を受けたりする。それによって、好きになったものの要素が自然と自分にも写ってくるのではないでしょうか。

 自分にとっての”好き”がたくさんある人は、それに応じて、たくさんの魅力や個性があるのかもしれませんね!
 自分の中にある様々な面を引き出したいのであれば、、美(きれい)を想像(イメージ)する力=想像力と、様々なものを美しいと感動する心=感受性も重要だと思います。想像力や感受性があれば、それに応じて、メイクでもファッションでも、美の表現の幅が広がります。
 
 では、この想像力と感受性を鍛えるためにはどうしたらいいのかというと、まず、自ら積極的に、できる限り多く美しいものを見て、触れて、感じてみることだと思います。例えば、自分が興味を持った展覧会や美術館へ行ってみたり、あと、魅力的で個性のある女優や俳優が出ている映画を積極的に見たり・・・etc.でも、美しいものを探そうと、無理に美術館へ行ったり、映画を見てはダメだと思います。なぜかというと、せっかく美しいものを見ても、自分の心がそれを感じ取ろうしないから。自分が心から「美しいものやきれいなものに触れたいな。」と思った時が、自分自身の感受性が最も育つ時のように思います。
 
 今までの話では、「美術館へ行ったり、映画を見たりしなければ、想像力、感受性は鍛えられない。」というように捉えてしまいそうですが、決してそうではありません。自分の身の周りでも、美しいものやきれいなものはたくさんあります。例えば、花だったり、グラスだったり、時間や天候によって多様に変化する空だったり・・・etc.考えようによっては、今まで美しいと思ったことのないものでも、少し見方を変えるだけで、美しいと感じられることができるのではないかと思います。要は、自分の心の持ちようなのかもしれませんね。

 また、ただ感動するだけじゃなくて、様々なものに対して「どういう点が美しいと思ったか、惹かれたか」を自分に問いかける事も大事です。例えば、白いユリだったら・・・「女性らしい香りなんだけど、媚びてないし、嫌らしくもない、そんな高貴で清潔感のある香りが美しくて好き。」などと、自分が素直に感じたままを言葉にしてみてはいかがでしょうか?


 余談ですが、個人的に、涙が出てくるほど感動する映画であるほど、女優や俳優の美しいしぐさや表情が自分の心の中に印象付けられるように思います。
 あと、私がこれからしようと思っていることなのですが、展覧会や美術館へ行った時、作品に対してどう感じたか、直感で、感想などをノートなどに書き記しておこうかなと思います。後で見返した時に、新たな発見があるかも!?と思うのですが・・・どうでしょうか?
 みなさんは、化粧品に対して、「ベージュは無難な色だから、口紅やグロスはベージュしか使わない。」とか、「目元にピンクのアイシャドウをつけると、腫れぼったくなるからつけない。」というように、使う化粧品を限定したり、先入観で化粧品を選んではいませんか?もしそうだとしたら、私は、それはとてももったいないことだと思います。そういう女性を見かけたら、「化粧品は、試してみなきゃ分からないし、使い方を変えれば、似合うかもしれないのに。」と言いたくなってしまいます。そういう人は、メイクで自分の個性や魅力を引き出す可能性をも極端に狭めてしまいます。
 
 似合うかどうかは別として、みなさんには、どんな化粧品でも躊躇せず試してもらいたいのです。もしかしたら、新たに自分に似合う化粧品が見つかるかもしれません。また、例えば、普段はベージュの口紅しか使わない人でも、真紅の口紅によって、自分の中に眠っていたグラマラスで女性らしい一面を引き出してくれるかもしれません。これは、化粧品を使った”メイク”も同じです。

 自分自身に対するイメージに固執しないで、なりたい女性を思いっきりメイクで表現してみてください。もし失敗しても、「この色は自分に似合わなかったんだな。また違う色を試してみよう。」と、失敗をあまり気にせず、くよくよしないで、また違うものにチャレンジしてみてください。失敗はつきものですので。規則や先入観に縛られず、自分の好きなようにメイクするのも楽しいものですよ。こういう時は、子供がお母さんの化粧品でいたずらするように、遊び感覚でメイクした方が思いっきり楽しめます。

 あなたも、化粧品やメイクで自らの個性や魅力を引き出してみませんか?
*「もっとこうした方がいいのでは?」という意見等ありましたら、お手数ですが、掲示板かメールで お願いします。
*後で文を付け足したり、内容等が変わる可能性があります。