現在、武富姓の者は、全国でも1万人にも満たない状況にあり、
系統的には、肥前佐賀系(佐賀県)と琉球系(沖縄県)に分けられる。
今までは、同姓ながら、全く異なる一族と思われていたのであるが、
肥前から琉球(沖縄県)に移り住んだ者(武富)がいるという話が
言い伝えられているようである。
この話が事実とすれば、もとは同族と言えるが、
数百年の異なった環境・風土のもとでは、
もはや、同姓異族に等しいのではなかろうか。
ともかく、『 琉球 』は、今後の研究課題の一つである。
さて、佐賀武富一族は、当然の事ながら、今も、佐賀県内に多く、
特に「佐賀市」と「江北町」(下小田地区)に集中している。
「佐賀市」は、かっての佐賀城下であり、現在も県庁所在地で、
人口が集中するので、当然の事と思われる。
「江北町」は、今でも緑豊かな田園風景が広がる地域であり、
先祖代々、農業を営んでいる武富家も多い。
私の祖父も、江北町(下小田)の出身であるが、
農業をやるのが嫌で出てきたとの話が残っている。
江北町下小田の情景