北海道産小麦100%手作りパン モンパリ
【輸入小麦の問題】
穀物メジャーと呼ばれる小麦などの商社の倉庫は、アメリカのミシシッピ河口にあります。そこから船で日本に来るには、パナマ運河を越えてきます。そのため、出荷時に農薬(ポスト・ハーベスト・アプリケーション)を使用しているのは本当です。
太平洋を直行してくる、カナダ産、オーストラリア産は比較的少ないと思いますが、輸入小麦の問題は多少あります。
【国産小麦の値段】
食管法の関係で、最近まで小麦粉の輸入はできなかったので、ほとんどは輸入小麦を国内の製粉工場で粉にひいています。
輸入小麦には関税がかけられていて、その分を国産小麦に振り向けています。(詳しい仕組みはよくわかりません。)
国産小麦は生産者が売り渡す時点では、輸入小麦よりはるかに高い価格なのですが、この財源を使って、製粉業者には、輸入小麦の平均を下回る価格で売り渡されています。
それでも製粉業者は国産小麦を欲しがらないので、輸入小麦と抱き合わせの形で、割り当てられてきます。
従って、どこの製粉業者でも、一定の量の国産小麦を持っています。以前はこの処分に困っていたのですが、最近は流通サイドから、国産小麦単独での商品化の話があって、ありがたい、と言っていました。
単独では売れないので、安い価格帯の小麦粉にブレンドしていた、国産小麦を、単独で、利益の出る価格で買ってくれるのですから、たしかにいい話です。
「国産小麦粉」を買っている人は、たぶん、普通の小麦粉より、高い値段で買っていると思います。これは主に、生産量が少ないので、製造コストがかかるからで、原料は必ず輸入小麦より安いはずです。
もちろん、生産者から直接買い付ければ、高いものになりますが、前述のような仕組みがある以上、そのようなことはしていないはずです。
【国産小麦の品質】
国産小麦は残念ながら、品質で輸入小麦に及びません。特に、パン用の強力粉には、苦戦しています。北海道産のハルユタカという品種がパン用として売られていますが、生産量的にも、少なくなってきています。
国産小麦使用、というパンでも、「グルテン」を添加しているものが多いのは、このためです。グルテンは小麦のたんぱく質で、これの量と質がパン用の適性を決めます。ハルユタカの等外品から取ったグルテンもありますが、外国産のものが普通です。
それから、意外なことですが、うどん用にも、輸入小麦が多くなっています。有名な「さぬきうどん」はほとんど「オーストラリア・ホワイト」というオーストラリアの小麦になっています。さぬきうどんのあの歯ごたえの良さは、この小麦の特性なのです。
【国産小麦の将来】
小麦に関する食管法は、廃止される予定です。その時、北海道以外の国産小麦はほぼ滅びるでしょう。北海道で、生産が継続されるかどうかは、消費者が普通の何倍もする国産小麦を買いつづけることができるかどうか、という点にかかっています。
この時には、本当に、国産小麦は非常に高価なものになっていますから。(今、高く売っているものは、更に何倍にもなるでしょう。)
日本の農家がどのようになっていくか、心配はしています。特に小麦は食管法によって守られてきた、政策的に作られた農作物です。時代の趨勢で、その枠ぐみがなくなるのは仕方ないと思いますが、その後、どうなって行くか、消費者の側こそ考えるべき問題だと思います。
小麦はパン、麺類、ケーキなどなど、食に欠かせない原材料なわけですが、国内の小麦はほとんど、88%が輸入だそうです(2004)。その代表的な国はアメリカ合衆国で約半分、カナダ、オーストラリアが続いています。
じゃ、残りの国内産12%の小麦はどこで生産されている?ということですが、なんと北海道が日本一の生産量。国内生産のうち65%の56万トンが北海道産。福岡6%、群馬5%と続いていきます。
つまり、圧倒的な生産量なわけです。
パンの原材料の秘密
Copyright c 2005-5 Mont-paris Ltd All rights reserved
北海道産小麦100%