高梁へ
前日は、わずか20秒とはいえ火星を見る事が出来、満足のいく結果であった。2度目は時間切れで見る事が出来なかったが、それは仕方がない。実は、観望の終わった後長男が新聞社の取材を受けており、地元の新聞に載るかもしれないという期待も出来た。どこかで新聞を買わなくては。
朝食を済ませて暫くすると、突然雨が降り出した。昨夜は星が見えていたというのに。どうやら本降りになりそうだ。コメットの管理人さんに御礼を言い、玄関を出る。来たときは気が付かなかったが、扉の外にござが何枚か立てかけてあった。管理人さんに聞くと、寝転がって星を見るためのものだそうだ。昨年の獅子座流星群の時には重宝したそうである。さすがは星の宿だ。
城下町
家族で高梁を訪れるのはこれが2度目である。最初は2年前、その時は備中松山城に登っただけで町は見ていない。旅行の最終日で疲れていた事もあったが、町中の道路が狭くて車で回る気がしなかったためでもある。そこで今回は、地元のタクシーに案内してもらう事にした。備中高梁駅に車を停め、駅前の備北タクシーの営業所を訪ねる。実は7月に備北タクシーに電話をして市内観光を頼めるか聞いていたのだが、なんと一ヶ月経ったというのにちゃんと覚えていてくれた。予約した訳でもないのにうれしい驚きだ。
備中高梁駅。小さいが、きれいな洒落た駅舎である。
備北タクシーの営業所。市内を一周して4400円だった。これに3000円を足して案内人を頼む事も出来る。
備北タクシーに乗り込み、市内観光を開始する。今回は雨が降っているため、備中松山城には行かない事にする。ふいご峠駐車場から天守閣まで山道を登らなくてはならないからだ。運転手さんは大変親切な人で、どこに行きたいか色々聞いて下さる。とりあえず、城を除いて市内を一巡するようお願いする。まずは、石火矢町の武家屋敷を訪ねる事になった。
石火矢町ふるさと村。下級武士の屋敷街があった所で、今も土塀が残り、城下町の風情を伝えている。
石火矢町で唯一残る武家屋敷の玄関。
入場料 大人300円 小中学生150円
玄関でこの人形が出迎えてくれたのだが、いきなりお辞儀をしたのには驚いた。右は対抗する次男。
武家屋敷の庭。300年近く代々手入れがされてきたのであろう。しっとりと落ち着いた雰囲気がある。
ここで、二つ目の裏テーマと出会う。高梁市には「男はつらいよ」のロケが2度来ているという。この石火矢町もその一つで、第8作の舞台となっている。この後も寅さんとの縁は続く。

雨の中、コメットを後にする。目指すは高梁市である。しばらくは美星町内が続く。見事な水田が広がっている。すでに稲の穂は出ており、このあたりは早稲が中心である事が判る。今年の天候不順で収穫は大丈夫なのだろうか。すでに触れたとおり街らしい街はないが、所々に集落があり立派な家が並んでいる。水田の周囲には里山が広がり、今度はクワガタ採集に来ようかと思わず考えてしまう。良いところだ。
いつしか道は山間部に掛かり、美星町から成羽町へと入っていく。県道35号線から成羽川に掛かる橋を渡って国道313号に入る。ここまで来れば高梁市までは後少しだ。成羽川を右に見ながら進み途中でコンビニを見つけ新聞を買う。昨夜来ていたのは山陽新聞と読売新聞の2社だ。両方とも美星天文台の記事は載っていたが、我が家の長男の名はなかった。うーん、もっとコメントを工夫すべきであったか。雨はずっと降り続いたままだ。落合橋で高梁川を渡たり今度は高梁川を左に見ながら北へ、備中高梁駅を目指す。
高梁市の位置
高梁市ホームページ


備北タクシー営業所の位置


武家屋敷の位置



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