鞆の浦散策を終えて、いよいよ美星町へと向かう。鞆の浦を後にして、県道22号線を福山市内に向けて走る。ここで福山城に立ち寄る予定であったが城の近くに駐車場が見つからず、車窓から天守閣を見ただけに終わる。ちょっと残念。福山市内から国道313号に入り北へ向かう。この国道313号とはこの旅の中でずっとお付き合いをする事になる。
井原市に入ったところで備後の国と別れ、これから備中の国だ。井原市を過ぎると道は山間部へとさしかかる。美星町までは後少し。ここで、空模様が怪しくなってきた。鞆の浦では快晴とは行かないまでも青空が覗いていたのに。313号から美星町へ入る道は二カ所しかない。標識を見落とすとやっかいな事になる。幸い「美星町」の看板を見つけた後、町の中心部へ向かう道はすぐに判った。313号から大きく右へと回り込む。ついに、美星町へとやって来た!
美星町へ
火星観望なるか
美星町は山間の町である。街らしい街というのは無い。24時間営業のコンビニすらないという。あるものは、昔ながらの農村の風景である。普通の町なら、町興しとしてゴルフ場だのスキー場だのに走る所であろう。しかし、美星町は違った。農村である事を最大限生かし、夜空を守り、星の郷として生きる事を選んだ。光害防止条例を制定し、町を上げて星空を守り抜こうとしている。今走っている道も街灯らしいものはほとんど無い。素晴らしい取り組みだと思う。こういう町なればこそ一度は来てみたいと願い、それが今叶いつつある。美星町に入ったとたん、フロントガラスに水滴があたりだした。雨だ!そんな、ここまで来たというのに!救いはまだ空が明るい事か。本降りにまではならないで済みそうだ。
「中世夢が原」の入り口。中世の吉備高原の様子を再現した一種のテーマパーク。美星天文台もここから入る。
大人 800円 小学生以下500円
「中世夢が原」の駐車場にて。我が家の愛車クレスタと。
星空ペンションコメット
ペンションとは、洋風民宿の事である。コメットには正直なところ大きな期待はしていなかった。美星町には、コメット以外に星空農園というコテージと研修施設があるだけで、選択の余地がなかったというのが本音である。しかし、実際に着いてみると良い意味で予想が裏切られた。まず、外観が良い。三角屋根と円形になった食堂の組み合わせが面白い。中に入ると、真新しい白木が多用された作りになっていて、清潔感にあふれている。また、壁には美星天文台で撮ったと思われる星の写真が飾られていて、星の宿らしさを演出している。部屋がまた思いきっりシンプルで、畳と押入がある以外テレビも冷蔵庫ない。我が家が泊まったのは和室だったが、洋室もベッドが置いてあるだけのようであった。基本的にここに来るのは星を見に来る人がほとんどで、夜は観望に出かける事が多く、部屋は寝るだけの場所と割り切っているのであろうか。それはそれで好感が持てる。ただ一点、エアコンから異臭がするのには参った。
コメットの外観。ガラス張りのところが食堂。芝生に面していて気持ちよく食事が出来る。
受付ロビー。営業は夫婦二人でされているようだ。感じのよいお二人でした。一泊8000円〜。
潔い良い感じすらするシンプルな部屋。左の梯子は天井の物置へ行くためのもの。
食事は◎。写真は朝食だが、夕食には刺身、天ぷらに加えてステーキが出てきたのには驚いた。美味しかったです。


美星町ホームページ
美星町の位置


中世夢が原の位置


ペンションコメットの位置
ペンションコメットの紹介ページ



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道端にあった案内看板で位置を確認し、美星天文台へと向かう。途中、今日宿泊する星空ペンション「コメット」の前を通り、午後5時過ぎ天文台のある「中世夢が原」へと到着した。残念なことに、ここは営業時間が4時までであり、門は閉じられていた。ここから少し先に天文台の夜間入り口と駐車場があり、場所を確認してから一旦ペンションへと引き返した。
中世夢が原
中世夢が原ホームページ