2003旅行記〜
と備後、備中、美作の旅〜
火星大接近
美星町の事を知ったのは何時の頃だったか。私達の住む枚方は便利で住み良い町だが、残念な事に星はほとんど見えない。快晴で月のない夜でも3等星がせいぜいで、天の川など望むべくもない。いつか満天の星空を見てみたいものだと常々思っていた。そんなとき、目にしたのが星の郷「美星町」の記事である。雑誌だったたか新聞だったかは忘れてしまったが、町を上げて光害を防止し満天降るような星空を守っているという。「この町に行きたい!」俄然、美星町は我が家の旅行先の候補の一番手となった。しかし、いかんせんアクセスが悪くかつ宿泊施設も少ない。毎年行き先の候補にはあがるものの、実現出来ないでいた。
序章
火星、6万年ぶりの大接近
2003年7月の初め、そろそろ子供達の夏休みも近づき、今年の夏旅行の計画を立てる時期となった。どこに行こうか決めかねているとき、クワガタ採集の帰り道、東の夜空に明るく輝く赤い星を見た。「あれは火星?」家に帰ってパソコンで調べたところ、間違いなく火星だった。それにしても明るい。まるで木星並みではないか。さらに、インターネットで情報を集めると、今年は約6万年ぶりとなる大接近の年だと判った。そこから火星と旅行、そして美星町を結びつけるのにはさして時間は掛からなかった。こうして今年の旅行のメインテーマは、「星空の郷に火星を訪ねて」に決まった。
備後、備中、美作の旅、そして2つの裏テーマ
行き先が決まれば、次は旅行日である。再度、火星について調べたところ、8月27日に最も近づく事が判った。せっかく行くなら最接近の日にしようと、美星町のペンション「コメット」に電話を入れる。もしかしたら予約で一杯かもしれないと危惧したが、意外にもすんなりとOKの返事。これで旅行日が決まった。
火星(03.08.22 枚方市にて撮影)
  
 
美星町と湯原温泉を結んで候補地を探す。1カ所は海を入れたくて、鞆の浦に決める。次に歴史ある町が見たくて、高梁市と勝山町を選んだ。そして、湯原に近い蒜山高原を訪れる事にする。これで、備後、備中、美作を巡る旅のプランが出来上がった。実は、この時点では気づいていなかったのだが、2つの裏テーマが隠れていた。それは旅を続けるうちにだんだんと明らかになって行く...。
さて、美星町行きは決めたものの、我が家の旅行は2泊3日が決まりである。後の1泊は温泉が良いとネットで探す。条件は露天風呂と格安プランである。幸いな事に湯原温泉で格好の宿が見つかった。1泊2食付きで2万円。ただし、4人で、である。なんと、1人あたり5千円!しかも、露天風呂付きである。1も2もなく「米屋」に決めた。予約も無事に取れて、これで旅行の骨格が出来上がった。後は肉付けである。
出発
宿もコースも決まり後は出発日を待つだけになったが、どうしても気になったのが当日の天気である。なにしろ2003年の夏はずっと不順続きで台風まで上陸する始末。火星を見るのに曇り空ではどうしようもない。1週間前から27日の岡山の予報をチェックする。予報は毎日変わり、3日前の時点ではなんと雨。しかし、その後予報はさらに変わり、前日の予報では曇り一時晴れに。これならなんとか!
8月27日の朝、枚方は曇り。西の天気が回復してくれる事を祈りつつ、6時30分に出発。しかし、5分後枚方市内の渋滞に捕まる。枚方市駅の手前から少しも動かず。どうにかならんのか、これ。国道に出るまでに30分を要し、摂津南ICから近畿自動車道へ入るまでに1時間掛かった。あーあ。こんな事なら、第2京阪から山崎JC回りで行った方が早かったかもしれない。
その後は順調で、中国自動車道から山陽自動車道へと入り、ひたすら西を目指す。福山SAで2回目の休憩を取ったときには雲が途切れて青空が見えてきた。この分なら今夜はなんとかなるかも知れない。
鞆の浦
第一駐車場の受付風景。駐車料金1時間150円
レンタサイクル 2時間まで100円
        30分毎  50円         


福山市鞆の浦ホームページ
第一駐車場の位置
■鞆の浦
潮待ち茶屋
いろは丸事件談判跡
いろは丸展示館
医王寺
山中鹿之助の首塚
ささやき橋
対潮楼
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中世夢が原
ペンションコメット
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光害
■高梁市
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石火矢町
頼久寺
商屋資料館
三階蔵
山田方谷像
松連寺と薬師院
魚富
山中鹿之助の胴塚
■有漢町
石のかざぐるま
風の舞台
(うかん常山公園)
■湯原温泉
湯原温泉街
大山椒魚
カジカガエル
砂湯
米屋
■蒜山
道の駅「蒜山高原」
ひるぜん
ジャージーランド
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