気象予報士試験受験支援会

41回気象予報士試験 合格体験談 体験談提出3人 メール報告3

 

◆氏名:匿名希望

◆合格証書番号:9185

◆体験談

O 気象予報士を目指した動機

私は建設コンサルタントという業種の民間企業に勤務する地質技術者で、主に土木や建築に関係する仕事をしていて、気象業務との直接の関わりは全くありません。

一方で、年々激しくなる気象現象に伴う土砂災害や竜巻などの気象災害についてのニュースを見聞きするたびに、日ごろ漠然としか見ていない空の中には一体どんな動きがあるのだろう、という思いが次第に大きくなっていきました。この興味・関心の積み重なりが気象予報士を目指した動機です。ただ、学習を始めた時には気象予報士資格がこれほど厳しい狭き門であるとは全く知らず、かなり安易な感覚でスタートしてしまいました。

 

O 気象予報士試験受験支援会の講座でよかったところ

気象予報士試験の受験勉強は2010年秋からU社の通信教育で始めました。学科試験対策として当通信教育の教材や問題添削は丁寧で分かりやすく良質なものでしたが、初めて本試験(2012年夏の第38回試験)に臨み、その実技試験の難易度の高さから、当通信教育では実技試験対策として満たされないものを感じていました。そこで、インターネットで23の通信教育を検索・比較し、以下の理由で“気象予報士試験受験支援会”の講座を選択しました。

 

1.   豊富なコースバリエーション

受講者の学習進度や苦手分野に応じてコースを選択することができる点が、当講座を選択した最大の理由です。

私はBSQ3つのコースを受講しましたが、例題のレベルが高く、その例題も新しい内容に漸次更新され、受験対策として必要十分なものでした。また、各コースで例題+添削+解説や例題+解説書のみといった受講タイプの選択も可能でした。他の通信講座は一括総合的な内容で一部のみを選択することができず結果的に受講料も高くなるので、当講座は家計の面からも助かりました。

 

2.   きめ細かい添削・解説

実際の実技試験を受けて感じたのは、どのキーワードが欠けると致命傷(即0点)になるのか、どのキーワードがどの程度の得点となるのか、についての勘所を掴むことが、題意を汲み取った解答を記述することと同様に重要ということでした。この点について、当講座の添削・解説書・題意説明書は詳しく非常に適切なものでした。そのおかげで4回目の本試験受験で合格を掴むことができたと思います。

 

O 今後の目標

今は、気象予報士資格を活用する具体的なプランを何も持っていません。私は日常、気象業務には全く関わっていないため、今後も継続して学習を続けていかなければせっかく得た資格が“宝の持ち腐れ”になってしまうのではないかという不安を強く感じております。そのため、当面は気象業務支援センターなどで開催される講習会に積極的に参加し知見・技術の向上に努めたいと考えております。

 

 

 

 

匿名希望 合格証明書番号 9251

 

1 受験動機

 子供の頃、ボーイスカウトに参加していて、野外活動のため天気予報を常に気にしていました。また、中学校の理科の先生が、NHKの気象通報から天気図の書き方を教えてくれたので、夏休みに天気図を書いて自由研究として提出しました。

 高校生になり、地学の授業で気象の事を少し学んだ事もあって、気象にますます興味を持つようになりました。

 大学受験をするにあたり、気象大学校の存在を知りましたが、当時の私の学力では合格はおぼつかなく某大学工学部に進学して、就職後は現場実務と技術関連部署で交互に勤務しています。

 

 仕事の関係で、いくつもの資格を取得して達成感を感じていましたが、難しいものでも合格率は15%程度のもであったので、より難関な資格に挑戦したくなり、昔興味を持っていた事もあり、気象予報士の取得を目指す事にしました。

 

2 受験体験

 過去に取得してきた資格では、本質を良く理解していなくても、過去問題集を繰り返して、暗記と要領だけで合格する事ができていました。気象予報士の受験を考えた際に、書店で学科の問題集を見たところ、今までの勉強法で合格できると、安易に考えてしまいました。

 

 たまたま運が良かっただけと思いますが、過去問を繰り返して臨んだ初めての学科試験で、一般は合格、専門は1問足らずの不合格という結果に、ますます気象予報士試験をなめてしまいました。

 

 その後に、専門も合格して、学科免除で実技試験に臨みましたが、過去問から回答できた問題もありましたが、全く歯も立たない問題もありました。回答できたものも、気象業務支援センターの回答例と比べて、何が不足なのかさえ理解できず、もう何を勉強したらよいのか分からなくなってしまいました。

 そんなおりに、気象予報士試験受験支援会(以下支援会と言います)の存在を知り、藁をもつかむ思いで受講しました。そこで、最初に気がついた事は、学科試験の内容をしっかり理解していなければ、実技試験の内容を理解できないという事でした。この事が判った後、学科試験の内容を確実に理解できるよう、購入したもののあまり読んでいなかった、

 

支援会の「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト」の一般知識、専門知識の2冊を、しっかり理解できるまで繰り返し読み込みました。

 学科の内容を良く理解できるようになると、実技の内容も自然と理解できるようになりました。

 

 実技における回答には、必要なキーワード、言い回し等、採点者の望む表現や、短時間で回答するテクニック、問題の意図するところを見抜く勘所等、合格に結びつく鉄則があります。支援会での指導を受けて、これらの鉄則を身につけた事が、合格できた最大のポイントであると思います。これらの鉄則は、独学では学ぶ事ができません。(少なくとも、私には思いつく事もできませんでした)

 実は、他社の通信講座も受講していましたが、これらの鉄則について分かり易い解説は無く、実力を伸ばす事ができませんでした。その点、支援会の指導では、合格のための鉄則を分かり易く、かつ繰り返し指導していただけるので、合格への早道であると思います。

 

 また、直前講座では、過去1、2年の特異な気象トピックの中から、試験に出題されそうな事例を指導していただけます。支援会の長年の経験と勘から、本番で同じ事例が出題された事も何度もあり、私自身の受験の際にも、問題の中身は異なりますが、同じ台風の事例や、似たような気象現象が出題され、思わず試験中にニヤリとしてしまいました。

 

 上記の私の経験から言えるのは、まず学科試験の内容をしっかり理解して、基礎を固めることが、実技試験対策の第一歩であると思います。

 そのうえで、支援会の指導を受けて、合格のための鉄則を身につければ、合格できる実力を得る事ができると思います。

 

3 今後について

 今回、何とか合格する事ができましたが、あくまでも仮免許であって、実のある予報のためには、経験とさらなる研鑽が必要であると思います。

 残念ながら、現在の仕事内容では日々気象について接する事はできません。そのため、講習会や、今後築いていく気象関係の人脈をとおして、たくさんの事を学んで行き、スキルアップを図って行きたいと思います。

以上

 

 

 

 

気象予報士試験に合格するまで

F.Kさん

職業    中学校教諭(社会科)

合格証番号9283番

○ 気象予報士を目指した理由

1:

避難訓練などで「阪神大震災」からの教訓が生かされず、間違ったことを意固地に守り続ける姿勢に、学校を変えるためには資格を取り、リーダーとなるべきだと考え、まず「防災士」の資格を取得しようと思った。

 

2:

本県(宮崎)は地震災害の他にも、梅雨、台風などによる大雨、洪水被害が多く、特に平成18年には竜巻被害も起き、気象災害についても正しい知識を持ち、少しでも被害を減らすための啓発活動、特に学校おける「安全教育」の充実を図りたいと思った。

 

3:

自分の息子が1型糖尿病で有り、ハリケーン「カトリーヌ」の時の映像の中の「インスリンをくれ」という叫びが忘れられず、宮崎県の患者会の役員として、1型糖尿病だけではなく他の難病や高齢者など「避難弱者」のために、前もって支援活動ができるような体制を作り上げたいと思っていた。その中でも前もって準備できる「気象災害」をふせぎ、少しでも「減災」ができるはずと考えた。

 

※ 2,と3の条件を満たすには、「防災士」だけではなく「気象予報士」の資格を持つことが必要であると考えた。もちろん、社会科担当であるが、高校時代に地学が得意で「気象」のことに関しては多少の自信があった。

 

○ 気象予報士合格までの道のり

  まず、36回試験に向けて4月頃「一般気象学」を購入、あまりの難しさにお手上げ状態だった。特に数式は「微分・積分」がでたところであきらめた。

 

そのほかの解説書、入門書を探し、気象予報士試験受験支援会(以下「本会」とする)の「かんたん合格テキスト」に出会った、わかりやすかったので「学科一般編」と「学科専門編」を購入、この二つを元に自分なりのノートを作り、過去問を解いて試験に向かった。結果、36回試験は「学科専門」がかろうじてぎりぎり合格。はっきり言って、「学科一般」は半分も理解しておらず、「実技」に至っては「何を求められているか」さえわからなかった。

 

 37回に向かっては、とりあえず「一般気象学」と「かんたん合格テキスト」を使い「学科一般」のみを学習、かろうじて合格し、学科免除となったが、相変わらず「実技はお手上げ」状態だった。

 

 せっかく学科免除になった機会を逃すことはないと思い。悩んだすえ、1番役だったテキストを作成した本会が主催する「実技Aコース」の通信指導を受けることを決意、申し込みをした。しかし、送られてきた解説書を見ても何のことやら理解できず、演習問題をといて添削していただいても惨憺たる結果で、どうしようもない状態で38回試験を受験、当然のように不合格。

 ここから、意欲を失い、39回試験では学科試験も不合格となり学科免除を失った。ここで自信喪失となったが、本会の「添削や解答の丁寧さ」やそれについての「解説CD」を思いだし、ここまでしていただいたのだから、初志貫徹と思い、40回試験への学習を始める。

 

仕事があって疲れていても毎日1時間は学習時間をとり、まず、「一般気象学」を3度精読、ノートにまとめ、過去問を解いたところ、本会のテキストや実技指導の時の解説書が非常に的を射たものであることに気づき、今までの学習は間違っていなかったことに確信を持つ。「学科専門」に向けては気象庁HPをまとめた上で本会のテキストを理解するという学習法をとり、40回試験にのぞむ。まず学科突破を狙ったものの「学科一般」」は合格したが、「学科専門」をケアレスミスで落とす。

 

そこから、41回試験に向けては「まず実技を理解すれば、学科専門はついてくる」と思い、もう一度本会の実技用の解説をまとめなおし、演習問題を解いて、以前指摘されたミスや考え方をとにかく書き出した。特に決まりきった答え方については2度書き出した。その作業を3回行い、過去問に取り組んだ。

 

 その段階で11月半ばを超えていたが、そこから毎日実技の過去問1題とその自己採点、考えられる自己添削、及び学科専門の過去問を30題は解いて、間違ったところを確認して書き出すという学習を続けた。はじめは両方で3時間近くかかり、きつかったが、やがて1時間半ほどで終わるようになり、実力がついたことを実感できるようになった。

しかし、実技に関してはまだまだ分からないことが多く、本会の実践的な演習問題や解説書にたびたび立ち返ることが多かった。それだけ本会の資料、演習問題は予報士試験に即したものであったように思う。

 

 実技には自信が持てない中で「学科専門」だけは合格すると、望んだ41回試験であったが、それなりに自信のあった「学科専門」でケアレスミスを発見、また「大手予備校の解答速報では1点足りない」ことに気づくが、どうしても「問2の答え」には納得できず。自分の答えのほうが正しいと自信を持っていた。これは本会の演習でウィンドプロファイラやエマグラムの読み方を徹底したためである。果たして「支援センターの正解」が発表されると、私の解答のほうが正解であった、本会を信じて良かったと思った瞬間である。ただし、実技には自信が持てず、42回試験での合格を誓い、3月7日(合格発表日)以降の学習計画を立て始めたところであった。

 

3月7日、支援センターの発表をPCの前で待ったがなかなか更新されず、仕事中に見ることはあきらめ、帰宅して確認すると、支援センターからの「はがき」が届いている。合格していれば「封筒」という話を聞いていたので、「やはり」と思い、空けてみると「合格」の文字が、あわてて、PCを確認すると間違いなく自分の受験番号があった。「夢ではないか」と思ったほどである。

30数年前大学に合格したときと同じような達成感があり、「本会を信じて良かった、そして本会を信じた自分の道のりが正しかった」と思えた瞬間であった。その時は実感がなかったが3日後、登録のための書類が送付され、早速手続きのための書類を送付したところで「本当に合格したんだ」という実感がわいた。

 

 本会が目指す1年以内の合格はできなかったものの、ひたすら本会の資料や演習問題、それに対する丁寧な指導を振り返り、繰り返したことが無駄ではなかったと思っている。

 

○ これから予報士として目指すこと

 1 本来なぜ予報士になろうかと思ったことを思い出し、それを実践していきたい。特に学校現場での、防災教育、安全教育に生かしたい。

 

 2 防災士の資格も取得できたので、地域の中で「防災士」としても「気象予報士」としても専門的な知識や技能を生かし、地域の防災や減災のために役立てたい。

 

 3 難病や、高齢者など、「避難弱者」を守るための組織同士の連携を図り、少しでも役立てるような「気象予報士」「防災士」でありたい。

 

※ただし、今実感しているのは「合格はスタートであり、これからが学習の連続である」と言うことである。これから地域や、学校現場で「信頼される気象予報士」となるべく、自己研鑽や他の「予報士」に学ぶことなどを忘れず、スキルアップを目指していきたい。