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景観が悪いという理由で以前にも解体が検討されていたが、膨大な費用がかかることからそのままになっていた。
歴史的建造物として残していると言えば聞こえはいいが、ただの放置状態になっていた。建物は老朽化し、見栄えが悪くなり買い手もつかない。そんな状態がしばらくつづいていたが、平成16年に景観法が施行され、景観の良し悪しに社会が敏感になるなか、学者などの有識者によって「美しい景観を創る会」が結成され、日本全国における「悪い景観100景」を選定した。運悪く、国立倉庫もその一つに“選定”され、寸評では「宅地近くの産業廃棄物」と酷評された。(一部『Future SIGHT』抜粋)
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昨今、歴史的建造物のあり方は見直されている。しかしそうした建造物などは見る人によって印象が異なる。世界遺産登録を目指す端島(軍艦島)でさえ、ただの壊れた建物、危ない汚い怖いというイメージ持つ人もいる。この「有益な歴史的建造物」に加わることのできなかった建物は、時代の流れと共にその多くは姿を消している。
T O P