校舎も机も椅子も備品も遊具もすべてそのまま。生徒や職員達が帰ったあと、そのままになった学校。 思い出もそのままこの校舎と残っている。 |
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窓に打ち付けられた板は、風により飛んできた枝風雪から守るために付けられているが、それすらも外れてしまっている。 | ||||||||||||||||
本格的な秋が近づき、色づき始めた木や空や校舎。また長い冬が訪れて深い雪に覆われる。 その雪が融け切った頃、さらに校舎は痛みゆっくりと建物の姿を失っていく。 廃墟に「旬」があるならば、今がその旬の廃校だった。 そんな想いに浸りながら別の道から帰ると、殆ど舗装された道で「廃墟あるある」をクスリと笑いながら下山していった。 |
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