分校廃墟
幹線道路から脇道に入ると車一台分の道幅しかなくなる。
荒れた舗装路を数百メートル進むと、そこにはアスファルトが無くなり砂利の道になった。
地図で記された目的地を見るとまだ3キロ以上先だ。
本当にこんな所に廃校はあるのか?
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しかしながら現役の集落があることを知っていたために、それは不安から確信に変わる
それにしても、そこの集落の人たちはこの道を行ったり来たりしているものだからすごいなぁと関心してしまう。

荒れた道は急に舗装路に変わった時だった。
目の前が開け、家が点在する場所についた。
住人のおじいさんが不思議そうな目でこちらを見ている。
こういうときはこちらから話しかけるのが一番

「こんにちは」
「はい、こんにちは」
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話しかけるとおじいさんは学校のことや役所のやりかたなど愚痴をこぼし始めた。
学校は廃校になった後に公民館として管理していたけど、それすらも機能をなくし今はだれも使用していないということだった。
管理を名目上任されたおじいさんに撮影許可をもらい、いざ学校へ。
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おじいさんの言うとおり、中は荒れており床にはコケが生えていたり腐った場所も多かった。
雪が多く降るこの場所にしては、それほどの痛みは無いので「廃」としては適度な感じだ。
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備品はそのまま、誇りをかぶり変色している。人が立ち入らない場所はこうして荒れていく。
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床に描かれたバスケットボールのコート。こういうなんでもないものが廃墟好きの心をくすぐるのである。
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