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理科の実験を思い出してみてほしい。電線を筒状にぐるぐる巻きにした(バネみたいな形)コイルと呼ばれるものと磁石を用意する。その磁石を筒の中に出したり入れたりする。そうするとコイルには電気が発生する。ではなぜそれで電気が発生するのか? いや、そういうものだから仕方ない。

昔、数学で方程式はどうしてこの式になるか考えた事があって、それがわからずその先に進めなくなった。ある時思った。俺はそれを理解できる頭ではない、ならば「方程式を覚えろ」と言ってるんだから何も考えずに覚えておけばいいんだ。そういうものだと誰かエライ人が考えたんだからそれにしたがっておこうと、そう思った。無駄なことは考えずそういうものだと思って先へ進んだんだ。

それと同じで、コイルの中で磁石を出し入れするとコイルには電気が発生するるものなのだ。
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でも、磁石を出し入れするのは面倒だ。ならば逆にコイルを回したらいいんじゃないか? と誰かが考えた。
そしたら同じように電気が発生した。コイルを回す力が永続的にあれば電気を作り続けられる。つまり、このコイルを回す力があればどんな方法でも発電できるわけだ。
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そこで考えついたものの一つとして水の力を利用した発電方法。直線的な水の流れの力を回転エネルギーに変える。簡単に言えば水車の様なもので回転エネルギーを得る方法。その機械をタービンと呼ぶ。
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水の力でタービンを回転させて発電する方法を水力発電と呼ぶ。同様に火力発電とは、燃料を燃やして水を沸騰させて、その水蒸気の力でタービンを回す。ヤカンの上に風車(かざぐるま)を置く様なイメージで風車を回す、みたいな感じ。この風車を風の力で回すのが風力発電。結構単純である。
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ちなみに原子力発電とは、火力発電のデッカイバージョン。核分裂の時に発生する熱を利用して水を沸かし蒸気を発生させてその蒸気をタービンに吹き付けるという方法。核分裂でお湯を沸かすとはスケールの大きい話である。火力発電の様に石油燃料、石炭燃料、天然ガス燃料 と常に消費される燃料とは違い、コスト的にメリットがあるのが原子力発電であるが、ウラン等使用するため危険が伴う。
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