神峰山寺<かぶさんじ>は天台宗に属し、毘沙門天を本尊とする。役(えん)の小角(おづぬ)が開山し、宝亀5年(774)に本山寺、安岡寺と同様に開成(かいじょう)皇子(おうじ)が創建したとされる。
最盛期には僧坊21棟が連なり寺領は1300石に及んだという。
明和2年(1765)火災にあい、安永6年(1777)に再建された。現在は宝塔院(本坊)、寂定院、龍光院の3院となっている。本堂の阿弥陀如来坐像と聖観音2体は国の重要文化財に指定されている。境内には十三層の光仁天皇分骨塔や開成皇子理髪塔、開山堂などがある。
 参道の入口には、京坂越えを行き来した荷役牛を供養する牛地蔵がまつられている。
秋には素晴らしい紅葉を楽しむことが出来る。