【第6話】舞い上がる心
「えーっ!」
突然の電話にあわてたぼくは、柱で足の小指を打った。
「ううっ……も、もしもし……」
「ヒロシに女の子から電話あったんはじめてちゃう。あの子、さっきから『うんうん』しか言うてないで」
隣の部屋で家族が聞き耳を立てている。
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