懐遠楼・奉先殿
奉先殿 ヌルハチを助けた人

懐遠楼は1934年に建てられた。勤民楼の後側にある。宮内府の業務と、溥儀の祖先祭祀等を主にここで行った。1階には帝室会計審査局、近侍処、侍従武官 処、掌礼処がおかれ、2階には賜宴を行う清宴堂があった。

同じく2階には奉先殿がある。清国の歴代皇帝と皇后の画像と位牌を祀っている。溥儀は満州国建国時に、北京から先祖の位牌をこちらへ移した。最初は勤民楼 の中に作ったが、懐遠楼完成によって奉先殿も遷された。現在勤民楼にある奉先殿は1934年以前の様子を復元したものである。

これらと並んで、別の室に2つの人形が供養されている。王夫妻の霊である。これは清国のもとである「金」国をおこしたヌルハチが危難に陥ったときに、王夫 妻が救ったということで、その恩を忘れないように清国皇帝の祖先の位牌と一緒にまつっているとのことである。

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