静観軒(정관헌:チョングァノン)
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徳弘殿、咸寧殿の裏は土地が一段高くなっていて韓国風の庭が広がる。王は仕事に疲れるとそこに来て疲れをいやしたといわれる。静観軒もそのための建物で、ここでお茶を楽しんだり、演奏を楽しんだりしたという。
西洋風の建物で、吹き抜けのバルコニー風になっている。周囲を囲む柵には鹿が遊ぶ様子が浮き彫りにされ、欄間には蓮や梅などの縁起の良い花が浮き彫りにされている。中和殿からこの空間に入るための門はレンガでできていて、アーチ門のまわりには鶴が彫り込まれている。
この建物の裏にまわると建物に入る石段の他に、大きな蓋が目に入る。高宗皇帝がいつでもロシア公使館に避難できるように彫られた地下通路と言われている。