「いちいちうるさいんだよ、早く会計しろよ!」と怒鳴られることも度々だと、レジのオバサンから聞きました。
ここ数年、デパートやスーパー、ホームセンターなどで買い物をするたびに、レジで、「ポイントカードはお持ちですか?」と訊かれることが多くなりました。
あれって少しうざくはありませんか?
私は仕事の関係上ホームセンター(DIY)で買い物をすることが多いんですが、DIYの客には、大工や土建屋などの職人さんが多く、彼らは時間に追われた仕事をしている上に、短気でせっかちな人が多いですから、レジの順番が来た女性客が、ポイントカードを探してもたもたしているのを見ると、頭に血が上る人も出てきます。
やっと自分の順番が来て、レジのおばさんから、「ポイントカードはお持ちですか?」と、しら〜とした顔で訊かれたら、職人さんのみならず、温厚な私だってついかーっとなります。
「なんでそんなことにいちいち答えなきゃならないんだ!」
職人風情と江戸っ子(?)は、ポイントカードなどという女々しいものは持ちたくもありませんからね。<とは言いながら、私も数枚持っていますが……>
例えば私の財布の中には既に、クレジットカード、銀行のATMカード、、パソコンやカー用品のショップのポイントカード、歯科の診察券などが、絞りに絞っても常時10枚は入っていて、これ以上はいかなるカードも収納する余地がないほどです。
それにしてもどうして女性は、老若を問わず、あんなにレジでもたつく人が多いんでしょうか?
男だったらレジで並んでいる時には既に、お札を準備して待機しているものですが、女性にはレジの順番が来て始めて、おもむろに財布を取り出し、しかも「ポイントカードはお持ちですか?」の言葉で、慌ててポイントカードを探し始める人が多いようです。
しかもそういう時に限ってなかなか見付かりません。
電車の自販機で切符を買う時や、タクシーから降りる際に料金を払う時にも女性はもたつく人が多いようです。
私は根がせっかちですから、タクシーに乗った時なんかは、降りる10分も前から、1000円札を握り締めて、今か今かと待っています。
銀行のATM機の前で、女性の後ろに並んだら最悪ですね。
彼女達は機械の扱いには慣れていますから、操作でもたついたりはしないようですが、お金を引き出してから退去するまでの一連の行動がなんとも緩慢で、ATM機に居座って、引き出したお札を1枚1枚数え出した時には、怒鳴りつけたくなります。
私なんかは、並んでいる時には既にカードを握り締めており、ATM機の前に立つや否や、目にも留まらぬ早業でお金を引き出し、お札なんかは数えもせずにポケットにねじ込んでその場を退去します。
退去する際には「どうだ、早いだろう」と居並ぶ女性達の前でつい得意そうな顔にさえなっています。
でもいつも、ATM機の方が私の速さについて来れなくてモタモタしているのが、悩みのタネです。
と、話しが脇道に反れてしまいましたが、 レジのおばさん達も、すべてのお客様にいちいち、「ポイントカードはお持ちですか?」と訊ねるのもアゴが疲れて大変でしょうね。
レジのおばさん達は恐らく、1日に何百回も、あるいは千回以上も、同じ発言を繰り返しているんでしょう。
こういう繰り返しの発声行為を"オウム返し"と言うんではありませんか?
レジのおばさん達は、オウム並の行為を店から強いられているということになります。
科学技術が世界最先端の日本で、「ポイントカードはお持ちですか?」という際限の無い繰り返し質問を、パートのおばさん達にさせずに済ますような対策がないのも変です。
「ポイントカードはお持ちですか?」と訊くのを止めて、自発的にカードを提示した人にだけ割引を適用すると、客が会計を済ませた後でポイントカードのことを思い出し、慌ててポイントカードを出してきた場合、レジの打ち直しなどで混乱するでしょうから、「ポイントカードはお持ちですか?」と事前に確認するのは止むを得ないとしても、何か良い手だてはないのでしょうか?
エンドレステープを、レジに並んでいる客にだけ聞こえる音量で流し続けたらどうでしょう。
「ポイントカードをお持ちの方は、お会計の際にレジにご提示下さい。
お会計終了後のお申し出は、レジの混乱を招き、他のお客様の迷惑になりますので、お断り致します」
"ポイントカード"などという罪作りなシステムを最初に始めたのは、未確認情報ですが、"ヨドバシカメラ"だそうです。
そのシステムが、店側と顧客の双方にとってメリットのあるものであったらしく、燎原の火のようにあっという間に全国のデパートやスーパーに広がってしまいました。
今やポイントカードの10枚や20枚持っているのは当たり前で、3歳の幼児でさえも、レジのオバサンの口調にすっかり汚染されて、レジの前では、「ポインチョカード」などと生意気なことを言います。
"流通"には全くの素人の私がこういうことを言うのも差し出がましいんですが、ポイントカードを廃止すれば、商品の価格はもっと安くなるのではないかという気がします。
商品の価格というものは、当然過ぎることですが、ポイントカードによる割引き額を念頭に入れて決められているはずです。
価格に割引き額分の上乗せという露骨な行為は、他社との競争、内部告発などの問題もあり、やってはいないと思いますが、手練手管のつわものぞろいの流通業界で、本来の価格から素直に割引きするはずがありません。
仕入業者からは1円でも安く買い叩く、聞き入れなければ長い付き合いの業者でも簡単に切り捨てる。
そういう冷酷な業界です。
ポイントカードによる割引分は、商品の買い叩きなど、下請け業者などにしわ寄せしているのかも知れません。
ポイントカードを持っている客は適正な価格で購入できるが、カードを持たない客は、上乗せした高いものを買わされているということはないのでしょうか?
又、ポイントカードを廃止して、割引きを一切考慮しない価格で販売すれば、すべての人が平等に、公正な価格で買い物ができるということにはならないのでしょうか?
と、いろいろ細かいことまで言及しましたが、いつも決まって買ってくれる常連客を、ポイントカードで価格的に優遇するのは当たり前のことでしょうから、目くじらを立てる程のこともないでしょう。
平成15年9月7日
その後次のようなメッセージをいただきました。
コラムのポイントカードの話があったので読ませていただきました。
前半は納得ですが後半は明らかに違うのでお話しましょう。
某家電店では10%現金に対しポイントがたまります。
よくお客はその分現金で引けばいいのにって思うでしょう。
しかし、実際は不可能です。
実はメーカー側がこれ以上安く売ってはいけないという値段が週や日単位で決まっています。
約束を守れなければ、仕入れ数が確保できなくなる(他店を優先される)のです。
当然、よそが自分の売っている値段より安く売れば、同じ原価で仕入れる事が出来ます。
だから価格調査をやってるんです。
で、当然競争社会なのでメーカーの値段で売っていれば勝てません。
そこで、大義名分的にポイントカードで架空のお金を扱う事にしたのです。
メーカーは直接的に自分の商品が値引かれていないので得をして、お客さんも得をします。
クレジットだとー2%になったり、ある期間だけ+5%セールを行えるのも架空だからです。
よって、このシステムを最初に生み出す時、お国とのお話し合いがものすごかったという裏話があります。
(ポイントカードが第二の通貨になりかねなかったので)
つまり、カードを持っている人が全員ポイントをつかいに行けば、店はつぶれます。
だから、たいていのポイントカードは、最後に買い物をしてから1年とか2年でポイントが消えるんですね。
店のメリットは、定期的に買い物をしてくれるようになるってこと。
そして、ポイントを常に使い忘れる人もいるということ。
ポイント要らないから値下げしてって言うのは、実は大損なんです。
(メーカーの協議した値段を絶対に下回れない)
ご理解いただけたでしょうか?
132.「"ポイントカード"はうざい」