ね〜、パパぁ〜、レーザー溶接もっと詳しく教えてよ。
それでは、ココから、レーザー溶接現象が起こる様子を順を追って教えていきますね。
まず、集光されたレーザービームを鉄板に当てます。
すると、鉄板は一気に蒸発温度以上に加熱され、金属蒸発が起こりその反力で表面が窪みキーホールって、ゆ〜深い穴が形成されます。
金属蒸発が起こるほどの熱量です!
それを受けた鉄板は、たまらずキーホールができ、その周りの鉄は当然、ドロドロに溶けてしまいます。
これが溶融池となります。 
この状態でレーザービームを一定速度で移動させていきます。
すると、キーホールと溶融池も当然移動します。
っで、キーホールが通り過ぎたあとの溶融池のドロドロに溶けた鉄が、キーホールの穴に覆いかぶさっていきます。
この覆いかぶさっていく部分を、マニアックな言い方をすると、マッシーゾーン っと、言います。
そして、冷えて固まった所が溶接ビードとなります。
 
上の状態を作りながら、2枚の鉄板を突き合わせて、その合わさってる部分に目掛けて、レーザービームを突き合わさせ線になぞって照射していきます。
理論的には、コレでレーザー溶接は可能であります。
 
 
 
理論的にはね!
そうです、あくまでも理論的にはでの話です!  世の中そんなに甘くありません!
邪魔するヤツが現れるのが世の中の常です!